moderate-high risk patientsにおける心臓外科手術後の制限輸血or自由輸血それぞれの28dまでの複合アウトカムの比較をしたRCT
Mazer, C. D. et al. Restrictive or Liberal Red-Cell Transfusion for Cardiac Surgery. N. Engl. J. Med. 377, 2133–2144 (2017).
https://www.nejm.org/doi/10.1056/NEJMoa1711818
制限輸血は自由輸血に対して死亡や主要併発症の複合アウトカムに対して非劣性という結果。
populationが幅広く一般化可能性を高める意図が伝わった
心臓外科の周術期輸血という一筋縄ではいかなそうな臨床状況であっても、上手くプロトコルを組んでおり、わかりやすくきれいなデザインだと思った。
さらにprimary outcomeはPP解析で実施しているが、プロトコル逸脱が生じやすい臨床状況という弱点を補う形で、感度分析的にmITT解析も行い、結果の頑健性を評価していた(のだと理解した)。 文章もデザインも洗練されており、さすがNEJM、、というかんじ。久しぶりに臨床三大誌を読んだが、やはり質が違う、論文執筆をする上でめちゃくちゃ参考になる。